【リレートーク】中高生に「ボランティア活動」を伝えるって

疋田恵子〈杉並区社会福祉協議会〉 杉並ボランティア・地域福祉推進センター 

 社会福祉協議会に4月に入社、翌1月にボランティアセンターに配属され、14年と10ヶ月。当時、思いがけない異動にボランティア経験と言えることがなかった私は何をどうやっていったらいいのか、正直困っていた。
 初めて担当した事業は広報紙作成と中高生プログラム。
 中高生プログラム、これがまた大変で・・・(笑)。1年間通しのプログラムで、募集した子どもたちと毎月1回実施してボランティア体験を重ねていくというもの。夏には宿泊型のワークキャンプを企画する。自分自身、「ボランティアって何?」を心に抱えつつ、ボランティアしたい中高生と向き合う。ときには引っ張る。ときには背中を押す。参加者が継続して参加しないと「接し方が悪いのか」「企画が悪いのか」・・悶々と悩んだものである。
思い出に残るのは2泊3日のワークキャンプ。NPO国際炭焼き協力会の協力を得て、高齢者宅の裏山にある竹の間伐活動。日の出町にある日の出太陽の家の自炊施設を借りて中高生10名と寝泊りし、3食の食事を作り、昼間には竹の間伐を指導者に習いながら何本も何本も切り倒していく。合い間に併設障害者施設の作業のお手伝いと交流会、そして施設長との夜話会。中高生からは「疲れた~っ」の連続。どこがボランティアなの?という声が聞こえそう。
 よりよいボランティア体験になるには・・・と悩み、どんな社会問題なら係われるかなどと、あれやこれや難しく考えていた。でも結局、中高生の心に残るのは何をしたかより、現場で出会う高齢者からいただいた冷たいお茶とお菓子の美味しさ、「助かった」の一言、くじけそうなときに重い木材を文句も言わず黙々と運ぶ障害者の働く姿に励まされたことだった。
中高生と共に実践した結果、わかったこと。
中高生にボランティアを伝える仕事は、理屈じゃなくいかに行動で伝えることができるかが勝負!
 ちなみに最近の低年齢化を感じる大学生にも同じ伝え方を心がけています。
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杉並ボランティア・地域福祉推進センター
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