調理ボランティアをどう考えるか?

地域ボランティア考(1)

 鶴岡市第四学区(小学校区 人口約10,000人)社協の事務局長として、活動している立場から、地域のボランティアについて考えてみたい。
 各学区・地区で実施されている高齢者の「交流会食事業」は2つの側面を持っている。ひとつは、介護予防であり、もうひとうはボランティアの育成である。
 各学区・地区の活動は、それぞれの地域に合った形で実施されており、参加者(高齢者・ボランティア)もまちまちであり、そのことを論じるつもりはあまりない。
 このことを話題にしようと思ったのは、市社協を含めて、交流会食にボランティアとして参加している人々をボランティアとしては見ていないことに気づいたからである。交流会食事業を中心的に支えているのが調理ボランティアであるが、公募(だけ)しているところ、食生活改善推進員(食改)に全部お任せしているところ、婦人会や食改、ボランティアを含めて実施されているところと様々である。
 変わらないのは、いづれもボランティアであり、この人達が居ないと会食会は成り立たないということである。
施設や病院などのボランティアと違って、ボランティアが居なくなったとたんに、「交流会食会」という学区・地区社協の事業が消滅する。
 ちなみに、学区・地区社協はほとんどの事業がボランティア活動で支えられている。しかし、この人達に市社協の「ボランティアのつどい」などの参加案内は無い。

(理事 岩浪)