災害救援活動報告(第2陣まとめ 4月10日~15日 4泊)

◎災害救援活動報告(第2陣まとめ 4月10日~15日4泊)

◆メンバー
・木村玄太
・高山愛
・梅津絵美子

◆「ブルー・シート」メンバー:
・角田四郎(角田さん)(災害ボランティアのプロ)
・角田圭奈(ケーナちゃん)(音楽活動)
・中城裕子(中城さん)

◆活動範囲
・前回同様 岩泉町、田野畑村、宮古市

<報告者 木村>

☆4月10日
〇自宅で物資調整・・・ネットの活用
「東日本大震災支援全国ネットワーク」http://www.jpn-civil.net/に登録し、
「必要物資・支援要求マップ」http://311help.com/に必要な物資を投稿した。
・ガスコンロ 5個 ・ガスボンベ 100本
早速その日のうちに、2名から連絡があり、1名からは物資を送っていただいた。
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東京都渋川様から
約50本のガスボンベを送っていただきました。
たくさんの被災者に渡すことができ、とても喜んでいただきました。
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〇リクエスト物資の買い出し
ニーズ調査で把握できた物資の購入。
ただ「現状は変わりやすい」ということもあり、現地にいる仲間と連絡を取り最新の情報で、買い出しをした。

★特にニーズとなったのが
・アルミホイル(反射式ストーブで使う)
・台所用品(洗剤等)
・電池(特に単一)
・軍手(瓦礫片付け)
・ゴム手(洗濯)であった。

☆4月11日10:00発、18:00着
〇山ちゃんとの別れ
物資を積んだワゴン車の運転や情報集約、会計等重要な役割を担い、そして何より、ムードメーカーであった山ちゃんが帰宅することとなり、今までのニーズ等の情報引継ぎをした。とても悲しい別れをすると、いい仲間ができたのだと感じた。

〇新メンバー 中城さん
中城さんは、ブルーシートのブログを見て、東京から1人で来た熱血ウーマン。
活動も、物資を背負い一人で自転車で向かったり、力仕事にも重宝され、住民の方々から大きな評価を得ていた。

「自分」を持っていて、やりたいこと、やり方等の主張も大きく、角田さんとぶつかったり、じゃれ合ったりとにぎやかたった。

☆4月12日~15日(内容があまり変わらないのでまとめて)
〇ワゴン車運転

  

・エース山ちゃんに変わり、自分(木村)が運転することになった。
自分の車(軽自動車)を角田さんが運転し、2チームに分かれたりもした。

〇料理長角田

・料理は相変わらず、角田さんが作ってくれる。
食材は各ボランティアが持ち寄ったものだ。
特に食費等は出していないので、米や漬物を持って行った。
東京の方々に漬物は好評だった。(物資としても漬物は検討中)
他にも、ふきのとう、つくしを採って食材にした。
被害がなく(少なく)営業している飲食店や道の駅もあり、そこを利用することもあった。

〇物資提供
以前同様、基本となる活動、物資提供。
対象地域は変わらず、岩泉町、田野畑村、宮古市。
前回聞いたリクエスト物資を持っていく。
まるで、商品配達。もしくは商いのようだ。
何度も同じところに行き、顏を覚えてもらう。
住民との距離が縮まる。
物資をもらってくれなかった人が、もらってくれるようになる。
もらってくれた人は、近所を紹介してくれる。
家に入れてくれる。
向こうから寄ってきてくれる。
何度も回る。こんなにも効果があることに驚いた。

  

・2回目なので、やり方もいろいろ提案
 ・物資一覧表作成
 ・物資の全種類を車に積む。全品少量。
 ・物資を入れた箱を見やすく、わかりやすく。
 ・できるかぎり車から降ろして見せる。(フリマのように)

  

〇片付け手伝い(宮古市、菅原さん夫婦)「疑いから信頼へ」
・最初に声をかけた山ちゃんと角田さんは、避難所生活や片付け等の被災のストレスをぶつけられた。
「ボランティアは未だに見たことがない。あなたたちが初めて。いったい何をしてくれるの?」
後から聞いた話だが、不審者や物を持って行ってしまう人が多くなっていて、警戒や疑いもあったらしい。
・初回は、少し話しただけで終わった。
2回目の訪問で、片付けのお手伝いをした。
今回はメンバーも変わり、私たち中城さん、木村、高山、梅津。
瓦礫撤去、衣類洗濯、家具の泥落としを手伝わせてもらった。

  

・1時間も手伝いをすると、菅原さんたちの表情が変わり、自分たちへの態度が一変した。
最初は奥さんも口調も荒く、旦那さんの方は口をあまり開かなかったのが、表情も口調も和らぎ、たくさんの話をしてくれた。
疑いから、信頼へと変わった瞬間であった。
その後も、何度か手伝いに行ったが、日に日に私たちとの距離が近くなった。
奥さんの苛立ちや焦りが消え、旦那さんもそれにほっとしたように感じられた。
・菅原家の秘宝を見せてもらった。

・他にも、菅原さんの趣味の登山の話やボランティアの話等をした。
作業を通して、信頼してもらい、避難生活の苦労や愚痴を聞いた。趣味を話したりすることがきっかけだったと思う。
作業を手伝うという労働力の提供だけでなく、そこから話をすることによりストレスの発散等を通じて、心のケアができたのではないかと思う。
手伝いや、物資支援も大事だが、こういう「心のふれあいも」とても重要だということを実感できた。
帰り際、2人が手をつないで見送ってくれた姿に涙がこみ上げた。

  

〇片付け手伝い(小本地域)
・菅原さん夫妻のお手伝いで自信がついた我々は、小元地域の手伝いにも行った。
以前から、物資支援に回っていた時から「片付けにもきます」と言っていた。

  

・やはり家の片付けは、とても喜ばれ、信頼してもらえる。
ボランティアと住民との距離がぐっと縮まる。
・部外者のボランティアだからこそ、愚痴や不満が言えたりするし、趣味や世間話ができたりする。
それを言ってもらえるようになるのが、ボランティアの最大の仕事だと思う。

〇ふれあいランド岩泉(コテージ)
・拠点を置いていたセンターの近くに、避難所があり、4世帯が避難していた。
1つのコテージに1世帯なので、プライベートがあり、家具がそろっているので、暮らすということに関してはよい場所である。ただ、役場から支給される食糧物資は、不定期で、アンパン、魚肉ソーセージ、リンゴばかり。支援物資の支給や子どもたちと遊んだりしたが、とても喜ばれた。

  

<報告者 高山>
〇ライブ活動
・2回目ということで、ライブ活動も力を入れた。

*物資を配りながら
 
 
 

*菅原さん宅・・・等々。

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