風呂敷の大きさは?!

風呂敷の大きさは?!

大風呂敷を広げる、という喩えがある。大きなものを入れるには大きな風呂敷が必要になる。
しかし、中に入ったのはとても小さかった、という場合が多い。
なら、小さな風呂敷だけを準備したらいいのか。
中に入るものは夢であっても、大きな風呂敷だけは準備したい。と、私は思っている。

ボランティア塾で一年ぶりに温海を訪れた。
あいにくの雨で、温海岳登山は中止。かわりに鼠ヶ関イカ祭りに参加。
イカ焼きを食し、弁天太鼓の演奏を聞き、農家レストラン「きらり」(温海川)で昼食。
そして旅館で地元の人々と交流、懇親会。

温海では、現在旧県立温海高校廃校舎の利活用に向けて、NPO法人『未来に向かって』(仮称)を
設立しようと動いている。
「庄内映画村」との協働である。
NPO法人の設立は、地域の活性化に資するためであり、有能な人材も揃っているとお見受けした。
現在、映画村のほかに「東北公益文科大学」も巻き込んで動いており、設立は目前であろう。

設立に向けた準備会に、2回ほど参加させていただいたが、気になったのが冒頭の風呂敷の大きさである。
温海地区にとって、温海温泉の存在はかなり大きい。
今回の準備会にも旅館の方が参加しておられたが、いささかの戸惑いが見えた。
準備会の委員の皆さんから、あつみ温泉の旅館、ホテルを満員にして、あふれるような、
全国的なイベントを、映画村(廃校舎)を中心にしてやろう、という意見が出てこなかった、
からではなかったか。と、私は思っている。

ぼらんたすが中心になってやっている「みんな違って、みんないい・・・みんな一緒!」を
映画村をメーン会場にして、温海温泉全部を使ってできないか!とか、
全国ボランティアコーディネーター協会(ぼらんたす関係者が4名会員)の全国研究集会を
招致できないかなど、私は勝手に大風呂敷を広げている。

(理事 岩浪)