【リレートーク 】 「私にとってのボランティア」 

岩浪武司 (鶴岡市第四学区社会福祉協議会・ぼらんたす会員)

 昭和58年の夏、まだ暑い日、こんな電話で私のボランティア活動がはじまった。
「暇になっただろう!!手伝ってもらいたいことがあるんだが、お願いできないか」

 勿論、それからのやり取りもあるのだが、25年経っても鮮明に覚えている。そのお願いは、鶴岡市社協の広報紙「社協情報V」の編集に手伝うことだった。以後、10人位の仲間達と28号くらいまで6年近く関わり、そのことをきっかけにして、市社協の様々な分野でお手伝いすることになった。現在も第四学区社協に籍を置いているわけだが、私にとって「ボランティア」の原点はやはり福祉だったんだろうと思う。

 活動をはじめてからの一日一日は、非常に新鮮な驚きの連続だった。郵便局に勤務しながら、全て異分野のことに接していく。同時に本当に様々な分野に関わる「人」との交流も広がっていく。本人にとっては、楽しみながら勉強している状態だった。

これは、多分、誰のためにボランティアをやるのか、という以前の問題だったかもしれない。

ボランティア活動は誰かのためにやるのではなく、自分のためにやるんだということは、今も変わらない。