時代を超えて・・・

27年の時を超えて・・・

長女が生まれた時に、私の父がベビーベッドを作ってくれました。父の職業は大工です。
とてもしっかりとした頑丈な(重い)手作りのベビーベッドは、長女、二女、弟の二人の娘達が使って実家に保管されていました。
今回、知人からお孫さん用に「2週間ベビーベッドを借りたい。どなたかありませんか?」というメールが来て
そう言えば実家にベッドがあったっけ・・・(^O^)/

弟に頼んで出してもらいました
使えるかしら、手作りベッドには、特注のミニ畳が敷いてあったのですが
「もう朽ちているだろうなぁ・・・」と不安もあって

でも、ベッドも畳もしっかりときれいに保管されていました
多分弟の保管の仕方も良かったのでしょうが
やはり父の作ったものは丈夫できちんとしていました
長女は今年26歳。
27年と言う時を超えて出てきた
ベビーベッドを見てとても不思議な気がします

父は無口でどちらかと言えば小難しく頑固な大正生まれの男でした
優しい言葉など・・・思い出せないのですが
父が作ってくれたものは、我が家にあふれています

食器棚や、本棚、臼で作ったテーブル、能面(趣味でお面まで作っていました)など
言葉の代わりに(職人の)心を残してくれたのかもしれません
27年経ってもきちんとしているベッドのように
これからも父の作ったものは、私の娘たちに引き継がれるのだろうと思います

さて、私は何を残すことができるのでしょうか
形のあるものを残すことができるのでしょうか

ベビーベッドのお陰で父を思い出し
弟(父譲りの寡黙な男です)に感謝した日でした

でも、私は・・・・??????

(kurihara)