【映画】星の国から孫ふたり

タイトル
星の国から孫ふたり
◆ものがたり◆
 作家の太田弓子(馬淵晴子)はバークレーから帰国した娘の陽子(加藤忍)、その夫の敏夫(比留間由哲)、3歳になる孫のかおると久しぶりに再会した。だが、かおるは、まだおむつも取れず、「プ―ラペン・・・・・デュワイン!」 とまるで宇宙語のような言葉を発し、医者に診てもらうと「自閉症の疑いがある」との診断。仕事人間の夫は、「子育てに問題があるのでは」 と陽子を責める・・・・・。一方、弓子は「自閉症って不思議がいっぱい」と前向きに日々のかおるの成長を見守る。そこに、バークレーから、発達障害の専門家・村井ひとみ(乾貴美子)が訪れ、「アメリカでの積極的な自閉症(オーティズム)への早期発見、早期療育の取り組みは人々が勝ち取ってきた」と語る。弓子の息子・拓也(ミョンジュ)は、ひとみとスカイプで交信しながら発達障害の専門家になる勉強を始める。そんな時、妹のらんも自閉症だと認定されてしまう。再びゆれる家族・・・・・。らんは、幼稚園に、かおるは小学校の特別支援学級に入学する。かおるはそこで母をなくし心を閉ざしたマリアと出会う。「 自分本位と言われている自閉症のかおるがマリアを想って泣いた!」 かおるの初恋だと喜ぶ陽子達。「みんなに、もっと、かおるとらんのこと、自閉症について知ってもらおう」 と弓子達は地域の人たちへ支援の輸を広げるために街に出る。 
◆監督◆槙坪夛鶴子
 人は地域の中で、様々な人とふれ合い、支え合える環境があれば、障害があるなしに関係なく、“その人らしく生きること、成長つづけることが、夢ではない”と信じています。
◆原作◆門野晴子
 重い障がいを生きる槙坪監管が、拙著の「星の国から孫ふたり」 を映画化するのがとてもうれしい。いわゆる障がいものには絶対ならない監督の人間観が、「面白くて可愛い不思議な生きもの」 に映像の息吹を与える楽しみ。実際の私の孫たちは米・バークレー市に住む日米ミックスの異星人だが、映画では日本人に置き替えたことでよりリアリティを帯びた。不思議ないのちがありのままの個性としてこの国に受容される日まで、私も監督もはたして生きていられるや否や?
◆監修◆星山麻木
・明星大学人文学部心理・教育学科教授
・映画「星の国から孫ふたり」は、自閉症という見た目にはわかりにくい違いのある子ども達を、懸命に育てているご家族の視点から理解を深める、心温まる映画です。障がいのある方にも、優しく暮らせる社会は、誰にとっても豊かな社会です。日本には、無意識のうちに同じもの、同じ生き方を求める文化があります。しかし本 来、人それぞれの違いや良さを発見し、認め合うことが大切です。子どもに関わるすべての方に、ぜひ一度見ていただきたい映画です。
◆監修◆市川宏伸
・東京都立梅ヶ丘病院院長
・何年かぶりに帰国した娘は、コミュニケーションが難しい孫と一緒であった。続いて生まれてきた妹も自閉症を疑われた。 この映画に登場する人々は戸惑いつつも、孫を「星の国からの贈りもの」ととらえ、自閉症を肯定的にとらえている。同年齢の子どもと比較して「何処が違っているか?」ではなく、「その子どもに目を向け、 何処がよくなったか?」に着目することは重要なことである。この映画は自閉症の特徴をうまく表現して、あるべき支援の仕方を提示している点で、ぜひ鑑賞してほしい作品である。
◆企画制作◆
パオ㈲  
〒156-0044  東京都世田谷区赤堤2-43-13-531
TEL.03(3327)3150 ・FAX.03(5376)8462
◆製作◆
『星の国から孫ふたり』製作委員会

★星の国から孫ふたりチラシ
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