中学生の除雪ボランティア活動はどうして始まったのか

平成17年に…

平成17年に始まったこの活動は、平成16年度の第四学区社会福祉協議会、理事会、評議員会の議論から
スタートする。と言ってもそんなに難しい話ではない。
ハプニングもあった。
私がコミュニティワーカーに就任して一年目である。地域の課題の多くは高齢者に関わる問題で、事業の
組み立ても高齢者中心になる。
そんな中で、
「社協の活動は、高齢者と障害者だけなのか。子どもについての活動もすべきではないのか。」と言う理事、
評議員の意見が出された。

もっともな意見だが、各地域(学区、地区)ではそれぞれの取り組み方があって、第四学区ではコミュニティ
振興会の中で学校、子どもの事業を組み立てている。貸館事業で生涯学習も振興会の事業である。
でも、せっかく出された意見でもあり、まず両方の校長先生から話を聞いてみようじゃないかということに
なって、秋に四小、四中の校長先生のお話しを聞くことになった。(コミュニティワーク事業の研修会として)

両先生のお話の内容については別にして、お話が終わって控え室に帰ってからの出来事である。
当時、四学区社協副会長(福祉事業部長)であった伊藤謙吉さんから「校長先生、中学生にもなれば立派な
体格をしている。
地域では除雪に苦労しているが、除雪活動には、協力できないものか。」と四中の校長に問いかけた。
前置きなしである。
それを受けた校長先生が「できると思いますよ。」と応えてそれは始まることになった。
控え室でのハプニングだったのではないかと思っている。
校長先生は温海町の出身で、除雪に苦労した経験を持っていたことも一つの要因だったかもしれない。

後日調整の結果、
参加する生徒の募集は「生徒会」が行い、除雪場所等は地域(社協)で準備することになった。
すべて前例のない取り組みで「走りながら考え実施する」と言う状態でスタートした。
参加する生徒の数は当日にならないと確定しないとか。
1月21日も前日まで55人が当日70人になるなど、1週間程度前に実施日を決めるが、雨と好天続きで
雪ゼロになったとか。会場やコミセン事業の関係で日程設定ができないとか.
(生徒は土、日以外休みがない、土、日をはさんで期末テストがある等等)

様々な試練を乗り越えて、
だから、10回目と言うことはある意味価値があると思っている。

(理事 岩浪)