【リレートーク】 「私はフルマラソンを走る長距離ランナーです」

奥井良幸(SAKATA自由都市商會)

 私はフルマラソンも走る長距離ランナーです。東京勤務の時は事務所が日比谷にあったので毎日皇居の周りを走っていました。転勤で東京から仙台に移り住んだ後も毎朝社宅周辺をマラソンしていました。いつしか同じ時間帯を走る人達と挨拶を交わすようになり、後日その仲間達とマラソンクラブを作り、各地の大会に参加していました。        
仙台在住が長くなり、町内会の役員を頼まれて引き受けました。定例会議の時に来ていた商店会の会長から「商店街に人が集まるイベントをしたいが何かないか?」と相談されたので「私が出来るのはマラソン大会です」と言いました。話が進み行政が関わらない商店街等地元だけで行うマラソン大会は珍しいとマスコミにも取り上げられて、当日は多くのランナーが来てくれて、仲間やその知人、友人・・の協力で大会は成功裏に終わりました。数え切れない打合せ、広報、道路の使用許可願い、参加賞の品選・・とやってみて準備があまりにも多く、仕事をやりながらこなすのは至難の業でしたが、終わった後に商店会や参加者から多くの感謝の言葉をいただき、大変感動しました。この感動がバネになり、もっと人のために何かをやりたいと思うようになり自分をボランティア活動に向かわせました。
 
 酒田転勤後も、仲間に恵まれて皆と一緒に山居倉庫、日和山公園、出羽遊心館・・等の酒田市内の施設を使いコンサート、昔話の語り、食事等を組み合わせた、古くから酒田の豪商がお寺等で楽しんでいた「月見の宴」を開催しました。酒田の良さをPRするのに少しは貢献出来たと思っています。
 
 今後の自分は、更にステップアップするために、見聞を広める事も大事と思い地域づくりの成功例としてよく報道される、湯布院、長浜、小布施・・等も見てきました。更に遺児の進学を助けるあしなが育英会の会員にもなっていて街頭キャンペーン等に参加したり、酒田の仲間と新潟中越地震のチャリティコンサートを開いたり、山形市の芋煮会の会場や蔵王登山道、酒田のトライアスロン会場等の清掃活動に参加したり、福祉施設に車椅子を送る活動参加・・等の体験を通じて自分を磨いていますが、大きな壁は休日勤務、早出、残業と超忙しい仕事との両立をどう図るかということです。それを考えながら次を模索しています。
私はこれからも本を読んだり、講演を聞いたり、・・いろいろ勉強して、もっともっと自分を高める事でボランティア活動にも生かしていきたいと思っています。