冬があるから・・・

雪が溶けたら何になる?

「雪が溶けたら何になる?」という
小学校の試験問題を最近何回か聞いた。
子どもの答えは、春になるというのがかなりあったが
それは「バツ」だという。
正解は「水になる」である。

もう20日も前になるが「絶滅危惧種」の「日本海」に乗って
京都に行った時の往路での話である。
午前零時半頃の夜中発であるにもかかわらず、
鶴岡駅からも10人以上の乗客があり、満席に近かった。

翌日の会話からすると私の乗った車両は
秋田県からのお客がほとんどだったと思われる。
永平寺に観光だという団体客が降りて、
残ったのが結婚式に出席する方々らしい。

耳をそばだてて聞いている訳ではないのだが、
声は大きいし、話は勝手に聞こえてくる。
「暖かいし、雪は無いし、この辺はいいなぁ」
「結婚式に来るまで雪除けやってて、腰やられて・・・・」

とても天気の良い日で、
琵琶湖の湖面が光っていたことを印象的に覚えている。

雪があって、寒いから冬で、
雪が溶けて春になることの喜びは、
冬の辛さが大きければ大きいほど
喜びは大きくなる。

どこに住んでいても長短優劣はある。
庄内の冬は決してやさしくはない。
しかし
春は間違いなくやってくる。
春に期待し
ここ庄内で暮らすことを良しとしよう。

(理事 岩浪)